てこてこ歩き

大学院生がつらつらと日常を綴ります

日本学術振興会特別研究員DCの過ごし方

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@ちょっとずつ作成をしています!!(2021年3月31日更新)

質問があればコメントください☺

@この記事は、下記のページを参考にして作成しています。

遵守事項および諸手続の手引 | 特別研究員|日本学術振興会

 

 私は今、大学院生なのですが、日本学術振興会特別研究員DCでもあります。

これは研究者の登竜門に値する制度で、

研究者を志す修士2年生や博士1年生が4~5月に申し込みます。*1

DCになれると、研究奨励金として毎月20万円を、DC1の人は3年間、DC2は2年間もらえます。*2

それとは別に、特別研究員奨励費を申請して、研究費(最大年額150万円)を得ることができます。 

ここまでは色んなサイトに書いてありますが、私が困ったのはDCに採用した後の過ごし方は一体どうなってるの?ということでした。なので今回は採用後のスケジュールのポイントをまとめてみます。

 

目次

 

DC開始前まで

・2月:説明会や相談会が開かれる大学もある

・5月:申請書の執筆・提出(締切日は各大学や研究科によって変わります)

・10月:結果がインターネットで開示される(書面審査合格)

・12月:書面審査で不合格だったけど面接審査の権利を得た人の面接審査

・1月:結果がインターネットで開示される(面接審査合格)

※令和3年度からは、面接審査はなくなって全て書類審査になりました。なので、わざわざ面接で東京に行ったり、プレゼンテーションの練習をしたりしなくてもよくなりました。

・1月:特別研究員奨励費の申請(1月末から2月初旬)@WEB申請

…大学から連絡が来て約10日で研究計画調書を提出する必要あり

ポイント1:特別研究員奨励費の申請ができます。最大で年間150万円までの申請ができ、申請に落ちることは(おそらく)ありません。でもだいたい、申請から数十万円は減額されます。このときに採用期間中の奨励費の総額が決まります。研究計画調書の内容はKAKENで公表されます。

・1月:来年度の「日本学術振興会特別研究員遵守事項および諸手続の手引」が公表

・2~4月:採用手続き(年度ごとに変更があるので注意)

…書類郵送と専用サイトでのWEB登録(学振からメール)

  • 在学証明書(日付が4月1日以降のもの)
  • 採用時特別研究受入承諾書(学長印をもらう→大学の学振担当へ
  • DC資格確認書(研究科長の印をもらう→研究科の教務へ
  • 研究遂行費に関する調書(WEB上でも申告)
  • 扶養控除等申請書
  • 〔WEB〕誓約書
  • 〔WEB〕研究遂行費の希望の有無(紙面上でも申告)
  • 〔WEB〕振込銀行調書→研究奨励金の払込先の指定

ポイント2:ここで研究遂行費の申請の有無を選択できます。研究奨励金を生活費ではなく、研究費(研究遂行費)として使うと、その分が非課税になります。非課税になるということは、研究費で使った分は所得とはみなされないので、所得税とか住民税*3がお安くなります。でもこれには条件があり、年間20万円×12か月=240万のうち、3割の約72万円以上を研究費として使わなくてはなりません。72万円未満だった人は、追微課税といって税金を払う必要があります。研究遂行費を申請しなかった人に比べて損をするわけではありません。もう1つ面倒なのは、ちゃんとレシートや領収書などを家計簿みたいに保存して、年度終わりに日本学術振興会に提出・報告しなくてはなりません。研究遂行費は、DCが始まる2~3月中に申請するかどうかを決めて、年度ごとに変更することもできます。

 

ポイント3:所得額が年額240万にもなるので、親の扶養控除から外れて独立する必要があります。親が自営業ではなく会社勤めのときは、子どもは健康保険証(社会保険)を使いましたが、それは使えなくなり、国民健康保険というものに加入します。手続きは住民票を置いている役所でできます。国民健康保険に変わることで病院の診察費が高くなるわけではありません。それと、健康保険証を解約するときは、親が働いている会社に「社会保険資格喪失届」を提出しなくてはなりません(親にお願いしてください)。

 

ポイント4:(私のときは秋ごろでしたが)マイナンバーの提供が求められます(義務)。マイナンバーカードか、紙ペラの通知カードをなくさないようにしましょう。

 

DC生活スタート

4月:(必要な人だけ)大学に授業料免除申請を提出

ポイント5:実家暮らしだった人は、1人暮らしをしたほうがいいです。授業料免除をするとき、親と一緒に住んでいるか、それとも親から独立しているかで申請枠が変わってきます。もし親と一緒に住んでいるなら、親の収入も加算されるので授業料免除には不利です。住民票を移して(自分が世帯主になる)1人暮らしを始めると、独立生計者として申請ができ、親の収入などは何も聞かれなくなります。住民票の変更は、役所で手続きができます。研究奨励金が大学の授業料でもっていかれるくらいなら、人生の経験値を増やすためにも1人暮らしをおすすめします。

4月:下旬から特別研究員奨励費を執行できる(大学からメール)

ポイント6:学振から、奨励費の額が決定したことと経費を執行できるよという通知がきます。たぶん大学側からは直接連絡はきません。経費を執行する方法は、所属研究科の会計係などに相談してください。ふつうは物品などの購入依頼書を会計係に出して、大学に購入してもらい、物品が到着したら受け取る方法と、自分が自腹で先に買って、立て替え払いの依頼書を出して、後で自分の銀行口座に振り込んでもらう方法があります。最近は立て替え払いはあまりするなという方向みたいなので、立て替え払いできるかどうかは大学に聞いてみてください。ただ、大学に購入依頼を出すと、予想よりも高い額で物品を購入される可能性があります。自分が調べた物品の額と、大学が調べて購入する物品の額が違うこともあります。大学によっては、この物品はこの会社で購入する決まりがあるみたいなルールもあるので要確認。

4月~12月:「研究倫理教育」のWEB講習(義務)(大学からメール)

10月:年末調整に必要な申告書類の提出(学振からメール)

…「令和〇年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を郵送

2月~3月:確定申告

ポイント7:学振以外でお金をもらっている人は確定申告をする必要があります。直接税務署に行って書類を記入・提出してもいいですが、国税庁確定申告書等作成コーナーでパソコンで記入・印刷して、郵送もできます。だいたいの人は、源泉徴収票(学振やバイト先からもらう紙)、医療費通知(いつどの病院で何円払ったかのまとめ表)、年金や社会保険料、生命保険などの支払い証明書に書いてある内容を記入して、原本を提出します。年末から年始にかけて色んなところから送られてくるので、捨てないようにしましょう。原本がなくなるのでコピーとかスキャンしておくといいです。

・4月:2年目の奨励費の経費執行 ※

※4月1日から2年目の奨励費を執行できます。事前に特別な申請は必要なし。

・4月:提出書類が再び

  • 在学証明書(発行日は4月1日以降のもの)

※令和2年度から原本をコピーして専用サイトから提出する形に変更

  • 研究報告書

ポイント8:特別研究員の義務として研究報告書を提出します。指導教員(受入教員)に評価欄を記入してもらう必要があるので、前もって準備をしましょう。この内容はインターネットなどで公表されません。(今のところ)

  • 〔WEB〕報酬受給報告書

ポイント9:その年度内でTAなどのアルバイトや謝金などの給与・報酬が発生したときは、職務と収入総額を全て報告しなくてなりません。

  • 実績報告書・実施状況報告書

ポイント10:科研費(特別研究員奨励費)を受け取る人は必ず提出します。提出しない人は2年目の奨励費を執行できません。ただし、4月1日から2年目の奨励費の執行ができます(みんな提出してくれるだろうという前提があるので)。ここで書いた内容はKAKENで公表されます。

  • (該当者のみ)奨学金等受給報告書 
  • (DC修了者のみ)就職等状況調査票

 

こんな感じで1年を過ごします!

 

【予定】今後更新するトピック

これから書く予定の記事です!

  • 研究奨励費の申請の書き方について
  • 物品を購入するときの注意点について

 

#日本学術振興会 #特別研究員 #DC #書類提出

*1:博士の学位を取得している(もしくは申請年度内で取得見込み)の人(博士3年生など)はPD、RPDに申し込むことができます。SPDはPDの中から特に優れた人が選抜された人がなれます(PDに合格した人の中から「あなたはSPDの候補になりました」みたいな通知がくるそうです。

*2:色々条件があるのですが、ここから所得税額が引かれた額をもらえます。ふつうは、研究遂行費を申請した人は毎月約2500円、申請しなかった人は毎月約5000円が研究奨励金から差し引かれます。

*3:住民税は前年度の所得に応じて決まります。DC1、DC2の1年目は住民税はかかりませんが、2年目以降に発生します。住民税の額は地域によって変わります。